みなさんこんにちは。
今年でコスプレ8年目のコスプレイヤー、華乃です。
突然ですが、みなさんはコスプレウィッグを上手に被れていますか?
コスプレウィッグは正しく被る事で「地毛の様に自然に」「スッキリ綺麗に」見せることができます。
もし、撮影した写真を見ていたり自撮りをしている時に
・ウィッグが顔に馴染まず違和感がある
・ウィッグを被った時の頭の形がボコボコに見えてスッキリしない
そんな風に感じたら、ウィッグを正しく被れていないのかもしれません。
今回は、普段使い用ウィッグ専門店の「PRICILA(プリシラ)」さんが解説をするウィッグの被り方を元に、
そこにコスプレイヤーならではの視点を入れ、「コスプレウィッグが綺麗に馴染む被り方」を写真豊富に紹介していきます。
ー目次ー
コスプレウィッグを正しく被った方が良い理由
冒頭でも少し触れましたが、コスプレウィッグを正しく被る事でキャラクターのコスプレをした時にウィッグが自然に、綺麗に見えます。
逆に、意識をせず適当に被ると見た目に違和感が出てしまいます。
これは、コスプレウィッグを正しく被った時と、適当に被った時のビフォーアフター写真です。
右はまるでキャラクターの地毛のように自然に見えますが、左はなんだかボコボコですしウィッグが頭にフィットしていません。
頭にフィットしていないということは、動いた時にズレやすいという事にもなります。
この写真の例のようにコスプレウィッグを正しく被る方法を知っていれば、自然で綺麗にキャラクターの髪形になることができます。
コスプレウィッグを正しく被るには?
コスプレウィッグを正しく被るにはどうすれば良いのでしょうか。
それはとっても簡単です。
①被るときに必要なアイテムを用意しておく
②この後に説明する手順でウィッグを被る
それだけで、コスプレウィッグを被った姿を自然に綺麗に見せることが出来ます。
コスプレウィッグを被るときに用意するもの
コスプレウィッグを被るときには、この4つのアイテムがあると綺麗にウィッグを被ることができます!
・コスプレウィッグ本体
・ウィッグネット
・ヘアゴム
・ヘアピン
この後に、それぞれの役割を解説していきますが必要ない場合は飛ばしてウィッグの着用手順をご覧ください。
コスプレウィッグ本体
コスプレをしたいキャラクターのウィッグを用意しましょう。
まだウィッグを持っていなくて、どこで買えばいいか分からない時は下の記事を参考にしてみて下さい。
コスプレ初心者さんにオススメなウィッグメーカーを4つまとめています。
ウィッグネット
ウィッグを被る時に、髪をまとめてくれるネットです。
これが無いとウィッグを被ることができません。
ウィッグネットは、よほどのことがない限り購入したウィッグと一緒に付いてきます。
網状のネットが基本の形ですが、最近では通気性の良い水泳帽型のメッシュネット、ウィッグがズレても目立たないような色付きネットなどがあります。
更には、夏にはありがたいひんやり加工のされた夏用のウィッグネットもあったりします。
ヘアゴム
ウィッグネットの中で髪がまとまりやすいように、髪を結っておくために使います。
ウィッグネットの中はできるだけコンパクトにしておきたいため、厚みのある黒ゴムよりも使い捨てのビニールゴムの方がオススメです。
また、耳が見えるほどのショートヘアーの方の場合はヘアゴムは不要です。
ヘアピン
先ほどヘアゴムで束ねた髪を、コンパクトにするため留めておくのに使います。
ヘアピンにもいろいろな種類がありますが、髪の毛を留めることができるものであればどのヘアピンでも大丈夫です。
ウィッグを被る前に済ませておくこと
いよいよウィッグを被る前に、事前に済ませておくと良いことをお伝えしていきます。
コスプレメイクを済ませておこう
ウィッグを被った後にメイクを始めると、前髪や横の毛が邪魔でなかなか上手く進みません。
メイクが一番しやすいのがウィッグネットを被って玉ねぎのような状態になっている時!
顔全体が見えるのでウィッグを被る前にメイクを済ませておきましょう。
カラーコンタクトを入れておこう
コスプレを関係なしに、カラーコンタクトはメイクをする前に入れておくことが推奨されています。
理由は、お化粧をした後だとファンデーションなどの細かい粒子が指についてしまっているためその状態で眼球に触るとばい菌が入る危険性があるためです。
ですので、カラーコンタクトはウィッグを被る前のメイクをする前に入れてしまっておきましょう。
大きめの鏡を用意しておこう
小さめの鏡だと、ウィッグを被った全体が見えません。
首上全体像が見えるくらいの大きさの鏡を用意しておけば、頭や顔の全体を見ながらウィッグを調整して被ることができます。
さて、これでコスプレウィッグを被る前の事前準備は万端です。
つぎの項目からいよいよウィッグの被り方の手順を見ていきましょう!
ウィッグの着用手順をご紹介♥
コスプレウィッグを綺麗に被るための3STEPを解説していきます。
1.ウィッグを被る前の事前準備を行う
2.ウィッグネットを着用しよう
3.コスプレウィッグを着用しよう
1.ウィッグを被る前の事前準備
着用したいウィッグを用意する
まずは、これから被るコスプレウィッグを手元に用意しましょう。
ウィッグネットを用意する
コスプレウィッグを被るときに必ず必要なウィッグネットを用意しておきます。
今回は一般的な網状の黒色のウィッグネットを使います。
髪の毛を梳かしておきましょう
この後に髪の毛をまとめていくので、手櫛が通りやすいようにブラッシングしてサラサラの状態にしておきましょう。
髪の毛を結って束ねておきましょう
耳が見えるくらいのショートヘアーの方以外は、髪の毛を結って束ねておくことでウィッグを綺麗に被ることができます。
猫っ毛や髪質が細いなど毛量が少ない方の場合は、下めのツインテールに束ねます。
毛量が多い方や、ロングヘアの方の場合は、ツインテールにした髪を更に三つ編みに編んでおくことで髪全体をコンパクトにまとめられます。
束ねた髪をヘアピンで固定し
まとめましょう
最後に、先ほど束ねた髪を後頭部の上の方に持ち上げて留めることでウィッグを被った時に後頭部がボコッとしてしまうのを防げます。
頭の形が丸くなるのをイメージして留めていってください。
毛量が少ない方や、肩につかないくらいの長さの方であればこの工程は要らない場合もあります。
ウィッグを被ってもボコッとしなさそうであれば、この工程は省いても大丈夫です。
2.ウィッグネットを着用しよう
いよいよ、ウィッグネットで髪の毛をコンパクトにまとめていきます。
ここでどれだけ綺麗にまとめられるかで、被った後の自然感が決まるので慎重に進めていきましょう。
ウィッグネットを手で広げて緩める
ウィッグネットを両手にかけて優しく広げます。
この作業を行うことで、初期の締め付けの強さを緩和し長時間締め付けられることによって起こる「ウィッグ頭痛」を防ぎます。
ウィッグネットを頭から首に通す
ウィッグネットを両手で広げ、頭を通し一旦首まで通します。
帽子のように軽くウィッグネットを被るより、首元から引き上げて被る事で飛び出しやすい生え際を綺麗に収めることができます。
ウィッグネットを引き上げ頭に装着する
ウィッグネットのゴムの太い箇所を頭の生え際に合わせるようにして、ヘアバンドのように頭に装着します。
ウィッグネットの中に髪の毛を入れ込む
全体的に丸っこい形になるイメージでウィッグネットの中に髪の毛をしまっていきます。
ウィッグネットの先端をピンで留める
ウィッグネットの上の方は穴が開いた状態になっています。
その穴を塞ぐようにネットの先端をピンで留めましょう。
ウィッグネット装着完了!
これで綺麗にウィッグネットを被ることができました。
最後に、鏡を見てはみ出している髪の毛が無いかを確認します。
特にもみあげと襟足部分はウィッグネットから出てしまいやすいので、出てしまっている場合はネットの中に入れ、
外側からヘアピンで留めておくとまた出てくることを防げます。
3.コスプレウィッグを着用しよう
それでは、いよいよコスプレウィッグを着用していきます。
今回はお手本として『ヒプノシスマイク』の飴村乱数(あめむららむだ)のウィッグを被っていきます。
ここからは、コスプレメイクをした姿でお届けしますね。
必要であればテーピングをしておく
テーピングとは、テーピングテープを使って皮膚を持ち上げる工程のことを言います。
適切な箇所の皮膚や顔の肉を持ち上げることによって、輪郭をスッキリさせたり目の形を変えることができます。
コスプレイヤーはテーピングをすることによって、顔の輪郭をシュッとさせたり小顔に見せたり、目を大きくしたり、切れ長の目を作ったりしています。
テーピングをするタイミングはメイクの前や後などレイヤーさんによって違いますが、
ウィッグを被る前に必ず済ませて置くことですので、今回はコスプレメイクをした後のウィッグを被る前の今に行いました。
飴村乱数くんの目は縦に大きいので、眉間の中心あたりをテーピングで吊り「大きな目とハの字眉毛」を作りました。
コスプレウィッグを用意しよう
それでは、いよいよウィッグを被っていきます。
ウィッグの入っている袋や箱の中からウィッグを取りだしてください。
保管用のウィッグカバーネットを
ウィッグから外す
初めてウィッグを開封した時についている、細い繊維でできているカバーネットを外します。
このカバーネットには「静電気を抑える効果」や「埃の付着を防ぐ効果」があります。
ウィッグを綺麗に保管しておくのに必要なカバーなので捨てずに取っておき、被り終わった後はまたこのカバーネットを被せてしまっておきます。
ウィッグを梳かして形を整える
しまわれていたウィッグは、どうしても形が崩れていたり毛が絡んでいたりしています。
ウィッグ用のブラシでブラッシングをしたり、必要であればヘアマネキンなどにかけて再度キャラクターの髪形にセットをし直しておきましょう。
ウィッグのサイズを調整する
ウィッグの中の後頭部の下の部分には、ウィッグのサイズが調整できるアジャスターと言われる部分が付いています。
このアジャスターのフックのひっかける位置を変える事で、自分の頭にフィットするサイズに調整することができます。
二個ついているフック同士を近めに引っかけることでウィッグがきつくなり、フック同士を遠めに引っかけることでウィッグが緩くなります。
長い時間被る場合、ズレないようにきつめにしすぎると「ウィッグ頭痛」を起こす場合があります。
ジャストフィットするように調整をするのが一番綺麗に見えますが、着用予定の時間に合わせて頭痛の起こらないくらいの締め付けの強さで設定しましょう。
ウィッグの前髪部分を持つ
いよいよウィッグを被っていきます。
被り方は帽子をかぶるときに似ています。
帽子をかぶるときにツバの部分を持って被るように、同じくツバの部分にあたる前髪の部分を持ち被っていきます。
ウィッグを被ります
いよいよウィッグを被っていきます。
先に被っているウィッグネットの上に重ねるイメージで装着していきましょう。
被ったウィッグの位置を調整する
全体的に被ることができたら、ウィッグの端を持って微調整をしていきましょう。
正面から鏡を見て、ウィッグのつむじの位置や横髪の位置を合わせていきます。
後頭部の被りが浅い場合は、前髪部分を抑え後ろに引き延ばすように被っていきます。
綺麗にウィッグが被れました
はい、綺麗にコスプレウィッグを被ることができました!
コスプレメイクをした上でキャラクターのウィッグを被る事で、一気にキャラクターの様なビジュアルになることができますね。
ウィッグを被った後は、自撮りや一眼レフでの撮影など思う存分写真を残しましょう。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、コスプレウィッグを正しい手順で被ることができると「自然に綺麗に見える」お話から、
コスプレウィッグを被る時にあるといいアイテムと、具体的な着用例を写真付きでお届けいたしました。
初めてのうちは少し難しいかもしれませんが、慣れると2、3分程度で着用できるようになります。
特にショートのコスプレウィッグはボコッとなりやすかったり、髪の毛が飛び出しやすいのでぜひ今回の手順を行い被ってみて下さいね。